弔事のお花に関するマナー

突然の訃報にお花をお贈りする場合にいろいろとマナーがあります。

亡くなられた方の霊を慰める為、霊前に供えるお花の事を供花(くげ)と呼びます。個人的にお贈りする場合は小さなものでも十分心は伝わりますが、お世話になった方など、フォーマルな場合は5000円~10000円くらいのものをご用意した方がいいかと思います。

相手方の負担にならない程度で気持ちだけでもお贈りしたいという場合は、3000~5000円くらいのものがいいと思います。

弔事の基本は以下の通りとなります。

弔事の基本について

1.通夜~ご葬儀
2.初七日~四十九日
3.白系のフラワーギフト
4.以降の法事・命日

となっています。それでは一つ一つマナーについて見ていきましょう。

通夜~ご葬儀の間にお花を贈られる場合

通夜~ご葬儀に参列する場合、お花は持っていかない方がいいでしょう。その理由としては以下のような事があげられます。

  1. 葬儀に使用するお花は葬儀社、斎場がすべて準備します。葬儀社・斎場によっては「特定の花屋 からでないと受け付けない」、「花の種類やアレンジメントの形を指定」、「会場外からの花の持ち込みを一切禁止」、「ご家族がお花の持ち込み料をしはらわ ないといけない」というような決まりがある事もあります。
  2. 亡くなられた方のご家族は通夜、葬儀の間は打ち合わせやご準備などで悲しみをを感じる間もないくらい多忙です。そのような中、外から花が届いても、誰から届いたのか確認の時間もない場合もあるでしょう。

初七日までの時期は花束ではなくアレンジメントをお贈りした方がいいと思います。

通夜~ご葬儀と同様にご家族のかたは打ち合わせやご準備などでお忙しいものです。

花束だと、束をといて花瓶に移し変えて、水を替えてとなにかとする事が増えてしまいます。通常は白系のお花のアレンジメントが良いでしょう。

親しい友人へお贈りする場合などは、気持ちを和らげてほしいという気持ちから、淡いピンク系のお花を希望する方もおりますが、その際、他のご家族への配慮も忘れないようにしましょう。

初七日~四十九の間にお花を贈られる場合

できたらなるべく初七日~四十九日の間にお贈りしましょう。

この頃になるとご家族の方も一息ついて淋しさがこみ上げてくる頃です。

そんな時にお花が届いたらどんなに慰められ、癒されることでしょう。

お悔やみのお花はたいてい白を基調にします。ただ白だけでは寂しい場合に紫や青系のお花や、淡い色のお花でアクセントをつけたりしてもいいでしょう。

また俗に花屋さんでは白あがりというのですが、四十九日までは白一色でトゲのあるバラはタブーとされてきましたが、これもすべて相手があっての事です。

もし亡くなった方がバラがそれも赤いバラが大好きであったり、白が嫌いであったりする場合もあります。こういう場合は、あまりマナーにとらわれず亡くなった方の好きな花で送り出してあげた方がいいのではないでしょうか?

ただこの場合、その家族の方がどう感じられるかが問題です。家族の方とご相談し、了解して頂いた上で、贈りましょう。

法事・命日にお花を贈られる場合

法事や命日にお花を贈る場合、当日に届くようにしてしまうとご家族はお寺やお墓での法要、親族の集まりなどで家を留守にしてる場合があります。そうなると後日のお届けになってしまいます。

お花はなまものですので後日届いた際に元気がなかったり、最悪の場合、枯れてしまっている事も考えられます。

そうならない為にも前日までに贈るようにしましょう。

また同様に、お盆やお彼岸に贈る場合も「入り」までに届くようにしましょう。

法要の際に飾るお花は葬儀と違って基本的にはご家族が自分で用意します。

お寺で行う場合は、まずどんなものがよいのかお寺に確認をした方がいいでしょう。

供えるお花はやはりお寺によっていろいろな取り決めがありますので注意が必要です。

お寺でなくご自宅で行う場合は、あまり深く考える必要なないと思います。この場合も花束でなく5,000~10,000円くらいのアレンジメントを対で用意するのがおすすめです。

お花に立てるお名札ですがお供え・お悔やみの場合、宛名は基本的に書きません。またメッセージをカードに一言添えるのもいいのではないでしょうか。

>>> 立札(お名札)の記載方法については「立て札(お名札)について」をご覧下さい。

ペットへのお悔やみ・お供えについて

ペットへお悔み花を贈るというのは、昔からの習慣ではないので、特に決まりはありません。

家族の一員として、生活を共にしてきたペットへもお花をささげたいという気持ちから生まれた行為ですので、ご家族の方が癒される花を選んであげると良いでしょう。

パステル系や淡色ピンク系の少し可愛らしいフラワーギフトを贈る場合が多いです。

プリザーブドフラワーを贈る場合のご注意点

最近ではお悔やみ・お供え用のお花としてプリザーブドフラワーを贈られる方も増えてまいりました。

プリザーブドフラワーは生花に比べてまた生花と比べて長い間、お花を楽しめ、水やり等のお手入れが不要な為、お花に慣れていない方にも楽しんでいただけます。

ですので仏壇に手間無く飾っていただく事ができます。

もちろんプリザーブドフラワーでも上で挙げたようにマナーに気をつけてお贈りした方が受けたられる方も気持ちよくお花を楽しむ事ができます。

お花の色合いに特に決まりはありませんが、元気を出して、元気がでるようにという気持ちを込めて明るい黄色オレンジ系のお花を贈られてはいかがでしょうか。

いろいろマナー違反についてお話してきましたが、お悔やみのの贈り物についても相手の事を想い、相手の事を考えてお贈りするものです。

お贈りする相手が大好きでお贈りしても喜ばれような場合は、多少のマナー違反でも私は構わないと思います。(誤解されないようにメッセージは添えましょう。)

ただ受け取られる家族の方がどう感じられるかが問題となりますので、家族の方とご相談し、了解して頂いた上で、贈りましょう。

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またご不明点等がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。