お見舞いのお花に関するマナー

お見舞いにお花を贈る事は大変よくあります。

ただ、お見舞いにお花を贈る場合、気を付けないとマナー違反になる行為がいくつかあります。

最近の若い方はあまり気にしない方が多いですが、おじいちゃんやおばあちゃんなど年配のかたに贈る場合は、気を付けた方がいいと思います。

こちらのページではお見舞いのお花の贈り物としてどのようなものがマナー違反となり、逆にどのようなものが喜ばれるか、ご紹介させて頂きます。

お見舞いにお花を贈る際のマナー違反としては次のような事があげられます。

お見舞いのお花に関するマナー

1.鉢植え(鉢花)
2.菊の入ったフラワーギフト
3.白系のフラワーギフト
4.散りやすいお花のアレンジ・花束
5.香りが強いお花のアレンジ・花束
6.赤いお花のアレンジ・花束

などなどです。いろいろあるもんですね。では、なぜマナー違反とされているのか、ひとつずつ説明していきましょう。

鉢植え(鉢花)

鉢植えの花には根っこがあります。その為、「根がある」→「根付く」→「寝付く」と連想され、退院できないと相手方にとられてしまうということから、縁起が悪いとされています。

少し深読みしすぎているような気もしますが、世間一般的にお見舞いに鉢植えを贈る事は縁起がわるいとされていますので、避けたほうがいいでしょう。

ですのでお見舞いには切花を贈りましょう。特にアレンジメントの方が無難です。

というのも、入院されている方はもちろん、ご家族の方も入院しているという事だけで大変です。

そんな中、花束を贈ると花瓶に差し替えないといけないお水を定期的に替えないといけない等、作業が増えてしまいます。

また病室に花瓶が無い可能性があります。あったとしても不注意で花瓶が割れてしまい部屋が水浸しになってしまうかもしれません。そんなご苦労をお掛けしない為にもアレンジメントをお贈りする方が無難です。

菊が入っている or 白系のフラワーギフト

菊が入ったアレンジ・花束・白系のアレンジ・花束はお悔み・お供えの花を連想させます。ですので、贈られた方、その家族の方が、「なんて不謹慎な」、「死んでほしいのか。」と大激怒される可能性が高いです。(されると思った方が無難です。)

私個人的に菊は好きなお花のひとつなので、ただ菊だからといってお見舞いのお花に向かないというのは可愛そうな気がします。。。

でも相手方の中には菊が好きな方、白がハッピーカラーの方など相手方に喜んで貰えるのであるば、あまり気にせず贈られてもいいと思います。


ただしその場合、「常識を知らないのかと」勘違いされないようにメッセージを一言添えられた方がいいと思います。

そういえば昔、私の知り合いの事でこんな話がありました。

その方は外国の方なのですが、日本人の女性のお家にお呼ばれした際に、女性の家族の方々に気が利く所を見せたかったらしく花束を持って行こうと思ったのです。

その時、近くのお花屋さんの店先に菊の束(お供え用の束)があったのでちょうどいいと思い、買って女性のお家に持って行き、自己紹介の際にお母さんに渡したのです。

するとそれまでニコニコしていた家族の方々が一瞬にして凍りついた顔になり、その後、誰も話しかけてくれなかったそうです。

その外国の方の国では菊は大変贈り物のお花としてポピュラーらしくどうして嫌がられたのかわからないとおしゃっていました。。。なかなか難しいですね。。。

散りやすいお花が入ったフラワーギフト

散りやすいお花は「命が散る」、「短命」を連想され、縁起が悪いとされています。

(よくドラマで入院されている方が窓の外の木に残っている葉っぱをみて、「あの葉っぱが散る頃、私の命も・・・。」というような感じかもしれません。)

また縁起が悪いだけでなく、散ったお花のお掃除が大変なのです。また花粉が飛ぶ花も気を付けましょう。

(花粉は服などに付くと簡単にはとれません。)

香りが強いお花が入ったフラワーギフト

香りがいいからといって香りが強いお花を贈ると相手方は困ってしまいます。

一瞬のお花の香りを楽しむのであればいいのですが、一日中、強い香りがすると気分が悪くなってしまい下手をすると吐き気をもよおしたりしてしまいます。

また個室の部屋でなく大部屋に入院されている場合、周りの方達にも迷惑が掛かってしまいます

この場合、迷惑がられるのはあなたではなく、贈られた相手方になってしまいます。(そんなつもりでなくても、ありがた迷惑になってしまいます。)

赤系のフラワーギフト

赤は血の色を連想され、出血を伴う病気、怪我をされた方に贈ることは避けましょう。また病院は安静にして体調を整える場所です。

そのような場所に赤や色が濃いお花は好ましくはありません。

また赤色は気持ちを興奮させる昂ぶらせるといいます。ゆっくりして早くよくなってねという気持ちで贈るのですから、やはり淡い色のアレンジメントをお贈りした方がいいと思います。

プリザーブドフラワーを送る場合のご注意点

最近ではお見舞いのお花としてプリザーブドフラワーを贈られる方も増えてまいりました。

プリザーブドフラワーは生花に比べてまた生花と比べて長い間、お花を楽しめ、水やり等のお手入れが不要な為、お花に慣れていない方にも楽しんでいただけます。ですので病院を退院されたりした後でもご自宅でお花を飾っていただく事ができます。

もちろんプリザーブドフラワーでも上で挙げたようにマナーに気をつけてお贈りした方が受けたられる方も気持ちよくお花を楽しむ事ができます。

お花の色合いに特に決まりはありませんが、元気を出して、元気がでるようにという気持ちを込めて明るい黄色オレンジ系のお花を贈られてはいかがでしょうか。

いろいろマナー違反についてお話してきましたが、お見舞いの贈り物についても相手の事を想い、相手の事を考えてお贈りするものです。

お贈りする相手が大好きでお贈りしても喜ばれような場合は、多少のマナー違反でも私は構わないと思います。(誤解されないようにメッセージは添えましょう。)

ただ個室でなく大部屋に入院されている場合は他の入院されている方が気になされる場合がありますので、極力避けた方がいいと思います。

宅配花屋さん花RiRoではお見舞い用のフラワーギフトを多数ご用意しております。お見舞いにお花をお贈りする際にはご利用下さい。またご不明点等がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。